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-美容師の仕事/リクルート情報-

2024/03/05

一周回ってウイッグカットが楽しい

mudaiです◎

ここ半年ほど夜な夜なウイッグカットをしております。

教育の動画資料として始めたのですが、学びが多く、美容師として、職人業としての本質的な成長を感じられて習慣化しました。

assistantの頃どうしようもないくらい不器用だったので、技術チェックに合格するために、練習し、与えられた課題をクリアすることで日々の努力が報われ、今思えば充実した時間を過ごしていました。

技術者になり、自分に求められるものがプレイヤーとしての実力だけではなく、マネージメントや、マーケティング、管理などマルチタスクになっていくと、与えられた課題さえクリアしていれば感じられていた成長が、成長するためには何をすればいいのか?という自分を成長させる課題を自分で考え、実行していくサイクルに入っていく。

今自分がやっていることが成長につながっているのか?と不安になることもありながら、より効率的に成長したいけど、近道はないってなんかの本に書いてあったな〜とか思いながら、とにかく量をこなし、やりたいことも、やりたくないことも経験を蓄積しまくる2、30代を過ごし、40代になった今、サロンワークでお客様の髪を切った後にassistantの頃のようにウイッグを切る。

20年くらいのキャリアの今、少なからず残された美容師としての時間を意識するからなのか、家族ができて仕事をさせてもらえる時間を与えてもらっている感謝の気持ちが芽生えるようになったからなのか、研究することがシンプルに楽しい。

成長したいと思う気持ちは変わりませんが、そこにこだわらずとも、同じ職業を志す仲間たちとデザインや、技術の話をするのは始めた時からずっと楽しい。

一人前に育った後輩から学べるなんとも言えない感慨深さは、長く続けてきた時間が与えてくれたプレゼントのようなもので、なんとも感慨深い気持ちになります。

同じ職業を長く続けてきたことで感じたこと。みたいな内容のブログになりましたが、本当は経営者としての仕事を後回しにして、自分が楽しい仕事を優先し、嫌なことをなるべく後回しにして生きています。

そういう部分との戦いは一生続くんですね、、、。

blue tomato

 

 

2023/07/07

最近の撮影などなど

mudaiです◎

ここ最近撮影の仕事などが立て続けにあり、サロンワーク以外のお仕事風景をご紹介します。

suzuが初めての一般誌の撮影に臨みました◎

スタジオでの最終調整。

ちっちゃいからとどかないsuzu。

担当写真の時も屈んでくれる優しいmodelさん。

suzuらしいStyleで良い撮影になりました◎

発売したらまたご紹介いたします。

お次はmasakiがやった初業界紙の撮影。

なんとmasakiの一週間コーディネートの撮影もやりました♪

ご興味がもし奇跡的にある方がいらっしゃいましたらbluetomatoに置いてますので是非ご覧になってください◎

blue tomato

2022/09/21

masakiのチョキチョキの撮影◎を見学に行きました。

mudaiです。

最近masakiのことばかり書いている気がする。

すみません。

て言うと、

『すみませんじゃないです!』

っていうやりとりを3年近くやっていますが、全然飽きないです。

いつもつっこんでくれてありがと♪

masakiはデビューしてから立て続けに撮影の仕事をやっておりますが、

今回はチョキチョキ!!

石川の美容専門学校に通っていたmasaki少年が、YUICHIが担当していたスタイルをチョキチョキで観て、BLUETOMATOを受験し、見事合格して今に至ります。

そんな自分が東京で美容師をやるきっかけになった雑誌をとうとう担当する日が来たということで、相当な気合いを持って今回の撮影に臨みました。

僕自身も真剣に撮影に臨むmasakiの姿を見て、ぐっとくるものがあったので、ブログで皆様に共有したいと思います。

スタジオに入り真剣にスタイリングをするmasaki。

真剣すぎて、全然オモシロイことを言わないmasaki。

いつもはちゃんとつっこんでくれるのに、撮影現場では集中しすぎてぜんぜん僕にはかまってくれません。

休みの日の朝っぱらからわざわざmasakiの撮影のサポートをしに来てるのにぜんぜんオモシロイことを言わない。

撮影が始まっても、ぜんぜんオモシロイことを言う気配もないmasaki。

せめて最後の写真は!と、期待したのですがぜんぜんオモシロイ顔すらしてくれませんでした。

とにかくmasakiは真剣に、全精力をかけて撮影に臨みました。

今回わかったこととして、真剣になるとmasakiですら、ぜんぜんオモシロクなくなるということ。

発売したらまた報告したいと思います。

くだらないブログにお付き合い頂き、ありがとうございました。

bluetomato mudai

2022/06/29

リアルサロンワークスタイル♪

mudaiです◎

暑いです。

僕は少しだけ、少しだけ地黒なので休日をアクティブに過ごしていると思われることが多いですが、完全にインドアです。

こんなに暑い中わざわざ原宿まで髪を切りに来てくれるお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、たまにはヘアスタイルの話です。

お客様のやりたいスタイルと、自分が似合うと思うものと、時代の空気感、お客様のセルフスタイリングの実力、ライフスタイルの状況などをコミュニケーションし、その時々でお客様に合わせてヘアスタイルを提供しています。

先日、これから筋肉をつけてムキムキになる予定だからそれに似合う感じで!

と、オーダーを頂き、

このスタイルを提案しました。

1ヶ月以内にムキムキになってくれよ!伸びちゃうぞ!

と思ったのですが、口には出しませんでした。

メンズのお客様も沢山いらしゃってくれます。

グリグリパーマかけたり。

グリグリパーマかけたりしてます。

テキトーにブログを書き始めてしまい、この後の展開が難しくなってしまいました。

休みの日にメンズのことを考えたくないので女性に切り替えていこうと思います。

ストレートタッチのこういった切りっぱなしのミディアムボブも多いです。

切りっぱなしっていうけど、そんなテキトーな仕事では作れません。

荒く、ラフに見せつつ繊細に毛先の質感を作り込んでいるので正確には切りっぱなし風です。

masakiはよくイケメン風って言われています。(内容に関係はございません)

切りっぱなしのミディアムからの展開で、ハチ上に段差をつけて下は外はね、上は内巻きのようなスタイルにマイナーチェンジすることも多いです。

スタイリングもしやすく骨格にも似合わせやすいのでよく作ります。

このスタイルも、

このスタイルも

このスタイルもほぼ同じカットベースで作られています。

お客様のヘアスタイルを飽きさせず提案していく上で、今日このスタイルを作って、今後どう展開していくかを考えるのも楽しみの一つです。

さらに段差をつけてハッシュカットのようなウルフベースにしていくこともできます。

ロングスタイルでも高い段差をつけて動きを作ることもできます。

前髪を切り込みマッシュウルフベースに切り込んだりも。

段差を入れて動きをつけたウルフにするときは女性らしい丸みを残すのがポイント。

ウルフスタイルにも多くのパターンがあって面白いです。

長い襟足を切り込むと、ショートスタイルや、ボブスタイルが楽しめます。

丸みのあるグラデーションショート。

ウエイトが高い襟足スッキリのグラデーションショート。

ミニボブベースのショートボブ。

グラデーションボブ前下がりバージョン。

毛先が軽いショートレイヤー。

得意なスタイルは?と聞かれたら困りますが、なんでも切るのでご相談ください。

長いおつきあいのお客様が多いのでいろんなヘアスタイルを人生のタイミングに合わせて提案していけたら良いなと思っております◎

blue tomato  mudai

2022/05/21

masaki撮影デビュー!

MUDAIです◎

いよいよスタイリストデビューが近づいてきたmasakiがヘアカタログの初撮影にのぞみました!

早朝からサロンに入りスタイリングの仕込み風景。

アシスタントは研修中の曽根くん。曽根くんも撮影初アシスタントでした。

撮影の仕事を振られてからモデル、ヘアスタイル、衣装、など脳みそ沸騰するくらい考えまくっていたmasaki。

スタイリングしては、写真を撮り、二次元での髪の動きを確認。

現場に向かう若者達。

現場でも最終的なチェックを行ういつになく真剣なmasaki。

生意気にもカメラマンさんに角度を要求するmasaki。

ポージングが一丁前でなんかイラっとします♪

masakiらしいスタイルが作れていたと思います◎

色んな仕事を経験し美容師としての幅を広げ、成長していってくれたら良いなと思います◎

ファイティンmasaki!!!

blue tomato

2021/03/09

月曜日の雑誌のお仕事◎

maiです◎

お休みの日に雑誌の撮影のお仕事をしてきました。

と言っても、私の担当ではなく、YUICHIくんのarの撮影と、KAZUMAくんのmen’s preppieという美容業界の雑誌のお仕事!

光がキレイに入るスタジオ。

ヘリンボーンの床がかわいかった♪

真剣に仕事をするYUICHIくん。

私はメイクを担当しましたよ!

担当写真の撮影が個人的なハイライト。

このポージングのYUICHIくんは破壊力抜群で、モデルのリノちゃんと笑いをこらえるのに全神経を集中しました。

KAZUMAくんの撮影はサロンでやっていました。

たくさんの衣装を用意しています。さすがだねKAZUMA★

masakiも頑張ってアシスタントしてます◎

協力してくれるモデルさん、衣装をお借りしているショップの皆様、撮影をご依頼いただく出版社の皆様、いつもありがとうございます。

サロンワーク楽しいけど、作品を作り込むのもやっぱり楽しいですね〜♪

bluetoamto        mai

 

 

2020/07/08

サロンワークで日々思う事✂︎mai

みなさまご無沙汰しております!!maiです!

いかがお過ごしでしょうか?私は元気です♪

4月の緊急事態宣言から、約1ヶ月臨時休業となり、

5、6月と、サロンワークができる喜びを実感しました。

みなさまとお会いできる事が本当に幸せて

その嬉しさを噛みしめる毎日です!!

本当にありがとうございます!!!

  

  

  

  

  

  

喜んでもらえるって本当に嬉しいなーー♡

BLUETOMATOが、ずっとそういう場所であり続けられるように、

来てくれる皆さんのために、もっとできる事を増やしたいな

私、とにかく頑張ります♪

BLUE TOMATO mai

2020/03/10

Wanted visual book.②

こんにちは、YUICHIです!

2021年度の新卒者募集に向けて、今年もBOOKを作成しました。

(もちろん中途募集も行なっております)

KAZUMAがfashion direction、akiがmakeを行い、

takahiro、aki、KAZUMA、masaki、suzuがそれぞれhairを担当しました。

美容学生の皆さんに見て欲しいビジュアルなので、感覚が近い、若いスタッフが中心となって作り上げました。

美容師の仕事の楽しさや熱量を含め、何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

美容学校にも郵送させて頂きますが、お店のレセプションにも置いております。

ぜひお手に取ってご覧ください◎

こちらに詳細を記載しておりますが、以下、募集要項です。

応募方法

・履歴書(スムーズに連絡が取れるメールアドレスを必ずご明記ください)
・作品撮り(作品数、テーマなどは問いません)
・全身写真(ご自身に似合うコーディネートで写真を撮ってください)

以上3点を、BLUE TOMATOに郵送して下さい。

*応募書類は返却致しかねますので、予めご了承下さい。

*お客様目線でサロンの雰囲気を感じて頂いた上で応募して頂きたいので、ご来店された事がある方のみ審査の対象とさせて頂いております

郵送先

BLUE TOMATO
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-16-6 高部ビルB1

TEL 03-3407-8170

人事担当 小出宛

期限

6月14日(日)必着

合否連絡

6月17日(水) までに、合格者のみ、メールにて面接の詳細をご連絡させて頂きます

面接日

6月21日(日)

今年は6月が選考になっておりますのでご注意ください。

たくさんのご応募、お待ちしております◎

BLUE TOMATO

2020/01/09

似合うって何だ?〜カウンセリングの時に美容師が考えていること〜

MUDAIです!明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします◎

新年一発目のブログ。何を書こうかな〜と考えた末、

『似合うってなんだ?』

というテーマにしました◎

お客様からたまに聞く、

「短いスタイルは似合わないって言われて〜」

とか

「ロングは似合わないの」

という言葉を聞いて、

そんな事はない!!!

っていう会話をよくします。

ベストではないとことはもちろんあるし、似合わないんではなくて髪質的な条件も含めて向いてないことはあります。

けど、似合わないということを長さという大きい概念で可能性を消してしまうのはもったいなすぎる!!

ということで、似合うという言葉を考えて見ようと思います◎

まず、日本人が似合わせを作る上で、前提となる目指しているバランスがあると思います。

それは、「欧米人の骨格」だと思います。

ヘアスタイルの美意識の根底的な部分として、日本人の骨格を欧米人の骨格に近づけるという事が基準の一つになってると思います。

海外に行って髪を切ったら失敗した。というのはよくある話ですが、

あれは海外の美容師さんが下手なのではなくて、日本人の骨格に対応できてないからだと思います。

上 Caucasoid  (ザックリと欧米人のルーツ)

下 Mongoloid (ザックリと日本人のルーツ)

(*写真はネットから拝借いたしました。名称、表現は正しくないかもしれませんのでご了承ください。)

この写真を見てもらうとわかりやすいのですが、

Caucasoid の骨格はおでこが前に出ていて骨格に奥行きがあり、後頭部も丸い。

それに対して、Mongoloid はおでこが平面的で、奥行きがなく、後頭部が平面的。あとこの写真では分かりずらいですが、ハチが張っていて頭が四角いのも特徴。

この特徴を理解すると、日本人の美容師はまず補正、カバーからスタートする。骨格を見極め、対応できるスキルを身につけることが大事◎

欧米の美容師さんは骨格補正から入らずに、いきなりデザインを始めます。もともと綺麗とされている骨格を持っているので補正する必要があまりない(人にもよるし、国にもよりますがw)

●代表的な日本人の骨格と欧米人の骨格を分かりやすく同じ髪型で比べてみると

ね!

もちろん色々ツッコミたいことはあると思います。少しラインも違いますが、ほぼ同じ髪型です。

(*写真はネットから拝借いたしました。)

僕は節子ちゃんをもっとバランス良く切れる自信があります。(けど節子ちゃんはあれがいい)

グローバルな美意識が海の向こうで設定されてしまっているという悲しい現実。

産業革命さえ日本で起きていれば四角い頭の胴長前傾姿勢がもてはやされたかもしれないのに…。(これはジョークです)

僕自身昔の電球みたいな頭の形をしているので悩みは尽きません。

しかし、最近の若者たちは欧米人のような骨格の子達が増えましたね。腰の位置も高いし、ひざ下も長い。素直に妬ましいです。電球にしてやりたい。

結論としては,

頭を四角く見せないこと

❷平面的な骨格に奥行きを出す。

そのためのメソッドをスタイルごとに徹底的に研究することで一人一人のお客様に合わせた技術を提供できるようになります。

まずこの2つを成立させた上で、

首から上の似合わせは、顔周りのデザイン、アウトラインの形、レイヤー(段差)で作るフォルム、軽さで作る質感の組み合わせでコントロールできます◎(専門的な言葉が多くてすみません)

なのでショートや、ロングといった長さで似合わないと判断するのはもったいないのです。

しかしあくまでここまでは顔の話。骨格についてです。

さらに、眉や目などのパーツ、首の長さや、肩のライン、身長とのバランスなどを対応し、調和させていくことが”似合う”に近づくのだと思います。

どちらかというと、身長や、首の長さの方が髪の長さでの似合わせに影響する判断基準となりやすいです。

もちろん全ての条件に完璧に対応できる事は少ないので、取捨選択する必要があります。

いろいろと書きましたが、似合わせ、という視点のみを優先させたものになります。

ヘアスタイルを提供する上で重要な要素として、

❶素材ベース(基本的に変わらない)

骨格、髪質、毛量、毛流れ、パーツ(目とかの、大きさ、位置など)身長、首の長さ、肩幅など。

*ストレートパーマ、パーマ、などのメニューで素材を変えることは可能

❷ライフスタイルベース(変わっていく)

お客様自身のスタイリングのスキル、かけられる時間

年齢

人生に起こる色々(結婚、出産、イベント)

❸テイストベース(変わりやすい)

お客様自身のファッション、メイク

トレンド(流行)

今の気分

BLUETOMATOでは以上の3つの要素をヘアチェックなどを通して把握し、お客様と相談しながらデザインを決定します。

お客様との関係性が深まれば深まるほど、提案もしやすくなるし、イメージのズレもなくなります。

なので初めて切らせていただく時はどうしても確認が多くなってしまいます。

中でも重要なのはお客様自身のスタイリングのスキルとモチベーション。

そこをしっかり把握しないと再現性のないスタイルを提案してしまいます。

家で何にもしたくない!ってキラキラした目で言われる時は全力で素材を活かして楽ちんヘアーを作ります◎

髪の毛に手をかけれない時期なんていくらでもありますからね♪

色々と書かせていただきましたが、結局はお客様のその時のベネフィットをしっかりと捉えてデザインを提供することが何より重要。

似合うことが必ずしも正解ではないし、デザインは違和感をどう組み合わせるかが重要だったりもする。

自分らしさという無敵のフィールドを持っている人もいるし、自分らしさと似合わせと楽さを共存させたい人もいる。

 

あれ?

似合うって何だろう?

あ〜なんて難しい職業を選んでしまったんだと思うこともあるし、だから飽きずに続けられてるんだな〜とも思う。

撮影の仕事も楽しいですが、何よりもサロンワークでお客様の髪を切るのが本質のこの職業。一生勉強ですね◎

そんなことを長々と考えていた年始でした♪

やるべき経営のことが何にも進んでいない…。

 

長々とすみません。

 

blue tomato

2019/11/03

タイのバーバーの仕事っぷりがかっこよかった◎

お休みをいただきタイに行ってきました◎

15年ほど前にも行ったことがあったのですが、経済的な発展や、インフラの整備などもあり、印象が大きく変わっていました。

ファッションを楽しむ若い人が増えたのも印象的で、大きなモールや、個人店の古着屋なども多くできていました。

髪型もタイの男子たちはバーバースタイルが流行っており、だいたいみんな刈り上げてたように思います(MUDAI調べ)

ナイトマーケットをぶらぶらしていた時に青空バーバーを見つけて仕事ぶりが面白く、気がついたら30分くらい仕事を見続けていました。

『より早く正確に正解にたどり着く。』

職人という仕事において、すごく重要な言葉として常に自分の中にあり、彼らの仕事を見て改めてその言葉について考えさせられました。

250バーツ(日本円で約900円)日本にも千円カットはあるのでそれほど衝撃的な値段ではないのですが、客層の違いが新鮮。

オシャレが好きそうな若者たちがどんどんバーバースタイルに仕上がっていく。

すごく合理的なシステムで、ヘアカタログのサンプルを指差し、そのまま仕上げていく。

もしかしたら細かな調整のカウンセリングは切りながら行なっているのかもしれないが見ている分にはコミュニケーションはないように感じた。

カット椅子に座るとまずベビーパウダーを顔にふりかける。細かな髪の毛がつかないように、そのあとシャンプーせずにスプレイヤーでウエットしていく。

あとはブロッキングして一気に仕上げていく。

上から目線で申し訳ないが、クオリティーも高い。(多分僕の方が先輩だから許してください。

プロセスを通してわかったことは、確実に無駄がなく、最短でゴールにたどり着いていること。

もちろんそこには、居心地の良さや、一人一人に合わせて作るなどのパーソナルな対応はあまり感じられないが、限られた時間の中で多くの人を切らなければお金にならないというシンプルな原理の中で鍛えられている強さを感じました。

ヘアスタイルのサンプルも無数にあり、パターンの仕事といえどデザインキャパシティーは広い。

並ぶくらいお客さんを呼べる腕と、広告力があり、ずっと切り続ければきっと売り上げは十分に立つのだろう。

アシスタントもいないのでシンプルに生産性が高く無駄がない。

もちろん諸経費はかかるが、彼らの15分が250バーツということだ。

(楽しそうないい顔で仕事してるところがグッときた。)

より早く正確に正解にたどり着くことを職人としての矜持とするなら、自分の仕事はお客様の正解を一緒に探すことからスタートするのだと改めて感じた。

美容師は職人業?接客業?美容師はヘアデザイナーか?美容師はヘアアーティストか?

様々な解釈があり、今もなお進化し続けていて、多様化し、細分化している美容師という職業。

それぞれの美容師の価値観や求められるものによって様々なポジションがある。

僕がやっている美容師という名前の職業は、お客様一人一人のその時の正解を一緒に探し、生涯に寄り添えるような存在になること。

すごくシンプル。

そのためにはもちろんより早く正解にたどり着く技術も必要だし、お客様一人一人の悩みを引き出すカウンセリング力、それを解決する分析力や、提案力も必要だし、何よりお客様にずっと必要とされるために美容師として日々成長し続けなければならない。

なかなか難しいからこそ楽しい。

職業の名前なんて曖昧で、どうあるべきかも、どうありたいかも自分で決められる。

ハサミとかバリカンとかカラー剤とかパーマ液とか使って目の前の人に喜んでもらえるものを作るっていうことくらいしか決まってない。

都会に憧れを持ち、東京の中心地で美容師になったけど、それが東京であれ、タイ(地元ではありません)であれ、三重(地元は三重です)であっても今はどこでもいい。

僕の大事なお客様たちが多くいる場所が僕が仕事をする場所になりました。

今の自分のお客様に満足していただける仕事ができて、必要とされ続けること。

そして限られた人数にはなると思うけど、これから新たに出会うお客様に見つけた!と思ってもらえる美容師でありたいなと、色々なことを考えさせられた良い旅行でした。

お休みありがとうございました◎

MUDAI